外注先が増えるほど、全体が見えなくなる

専門の会社に頼むこと自体は、悪いことではありません。それぞれの仕事は、きちんと仕上がってきます。問題は、そのあいだです。

ホームページの言葉と、チラシの言葉が違う。広告で集めた人が、たどり着いた先で迷っている。SNSの発信が、採用の話とつながっていない。どの会社も自分の担当範囲はやり切っているのに、事業としては前に進まない。全体を見て判断する人が、どこにもいないからです。

本当に足りないのは「横断して決める人」

小さな会社では、その役割を経営者が一人で背負っていることがほとんどです。本業の合間に、何社もの窓口とやりとりし、方向性を伝え、修正を確認する。それだけで手一杯になり、肝心の「次に何をやるか」を考える時間がなくなってしまいます。

必要なのは、デザインもマーケティングも広報も業務改善も、ひとつの流れとして見られる人です。何を優先するかを決め、決めたことを自分で動かし、必要なところだけ専門家に任せる。そういう人が社内に一人いるだけで、仕事の進み方は大きく変わります。

何でも自分でやる、という意味ではない

横断する、というのは、全部を一人で抱えることではありません。私も、写真やシステムなど専門性の高い仕事は、信頼できるプロと組んで進めます。

違いは、窓口と責任がひとつにまとまっていることです。全体を見て順番を決め、適切な人に任せ、仕上がりと進行に責任を持つ。外注先を増やすのではなく、外注先をつなぐ側に立つ。それが、私の考える「社外の実行担当者」です。

採用する前に、もうひとつの選択肢

こうした人材を社員として採用しようとすると、募集から入社まで時間がかかり、入社後も育成が必要です。そもそも、広報も企画もデザインもわかる人は、なかなか見つかりません。

社外の実行担当者なら、新卒社員一人を採用する程度の予算感で、採用や育成に時間をかけず、必要な領域からすぐに動き始められます。外注を増やす前に、採用を決める前に、一度考えてみてほしい選択肢です。

Written byみやこITサポート / Creative Producer