「ホームページがない」は、課題ではない
相談の入り口は、たいてい「ホームページがない」「古くなった」「スマホで見にくい」です。どれも本当のことですが、それ自体は課題ではありません。課題は、その先にあります。
問い合わせを増やしたいのか。採用で困っているのか。取引先に信用してもらいたいのか。紹介されたときに、名前で検索して出てくる場所がほしいのか。目的が違えば、作るべきものはまったく変わります。1ページで十分なこともあれば、ホームページより先に、Googleマップの情報を整える方が早いこともあります。
先に決めておく、3つのこと
私が制作の前に必ず一緒に整理するのは、次の3つです。
- 誰に届けるのか。「みんな」ではなく、いちばん来てほしいお客さんを一人思い浮かべられるか。
- その人に、何を伝えるのか。他ではなく、ここを選ぶ理由は何か。言葉にできていないことが、意外と多いです。
- 見たあと、どうしてほしいのか。電話か、予約か、来店か。行動がひとつに決まっていないページは、見られても何も起きません。
この3つが決まると、ページの構成も、写真も、文章も、ほとんど自然に決まります。逆にここが曖昧なまま作ると、きれいだけれど何も起きないサイトができあがります。
写真の方が先、ということもある
整理してみると、ホームページより先にやるべきことが見つかることがあります。たとえば、お店の雰囲気が伝わる写真が一枚もない。SNSは更新しているのに、そこからの導線がない。予約の受け方がバラバラで、電話を取りこぼしている。
こういうときは、ホームページを作る前に、写真を撮り直す、予約の窓口をひとつにする、といった地味な整理を先にします。その方が、結果として早く、安く、効果が出ます。
整理は、作ることの一部
「相談したら、作らなくていいと言われた」と驚かれることがあります。でも、私にとって整理は、作ることの手前にある、いちばん大事な工程です。何をやらないかが決まると、やるべきことに力を集中できます。
ホームページは、事業を前に進めるための道具のひとつにすぎません。道具を選ぶ前に、どこへ向かうのかを一緒に決める。それが、私の仕事の始まりです。
Written byみやこITサポート / Creative Producer